人を見るのか、自転車を見るのか

池袋にあるピエ東京店へ行ってきました。最初はフレームだけでも買うつもりで行ったワケですが、売ってもらうことも出来ず、仕舞いには横浜のコギーで完成車扱ってるからそっち行って買いなさいと言われました。こちらとしてはそんな完成車が売ってるのくらい貴方のお店のサイト見て既に知ってるし、何故フレーム単体で売ってもらえないのかを納得する為、店員さんに事情を聞いたんですが、過去にある客にフレームを売ったら「このパーツが付かない、あのパーツが付かない」等クレームを受けて、本社工房とアンテナ店がそういう客に嫌気がさして止めてしまったんだそうで。まぁこちらもお店へ訪れる際にそういう事情を知らずに購入に訪れたのが悪いみたいな言い方されて面白いワケがないんですが、自転車乗りって良い意味でも悪い意味でも独りよがりの方が多いのも事実だしなぁと自分に言い聞かせてお店を去ることにしたんですよ。で、店を出る際に見送ってもらった時に俺の自転車を見るなり急に態度を変えて「まぁ素敵な自転車ね〜」とか言うわけですよ。それまで散々チャリを知らないド素人がみたいな言い方されたこの後に及んで色々とベタ褒めな気配にウンザリして「この○○○○が何を言うか…」とか思いながら店を去りました。その後新宿のマップカメラで一眼デジをフラフラと眺めたあと東京駅へ向かう道中で何故か涙が出てきたんですよ。自転車を知らないズブの素人として見下されたことが悲しかったんじゃなくて、自転車を売りたいという純粋な気持ちを失ったあのお店が可哀そうだなって。今更どうにもなるものではないけど、安くて良い物ばかりが商売の全てではないし、店と客の信頼関係を築けるかどうかってことを大切にして欲しいなぁと誰も教えてあげられなかったのはとても残念なことで。